
バイク事故と障害年金
人工関節・骨折で3級になるケースを社労士が解説
自賠責や任意保険だけでなく、公的制度「障害年金」の対象になる可能性があります。
自賠責や任意保険だけでなく、公的制度「障害年金」の対象になる可能性があります。
バイク事故で大きなけがをした場合、自賠責保険や任意保険の補償は考えても、「障害年金」まで思い浮かぶ方は少ないのではないでしょうか?
しかし、交通事故によるけがであっても、一定の障害が残った場合には障害年金を受給できる可能性があります。

【特に骨折等で人工関節・人工骨頭を入れた方へ】
初診日に厚生年金に加入しているなどの要件を満たせば、「障害厚生年金3級」に該当する可能性があります。さらに、人工関節の場合は「事故から1年6か月待たずに請求できるケース」も存在します。
バイク事故後、このような状況に心当たりはありませんか?
●人工股関節や人工骨頭を入れた。
●肩、肘、手、足などに人工関節を入れた。
●手足に麻痺や著しい運動障害が残った。
●手足や指を失った(切断)。
●手足や指を失った(切脊椎や脊髄に障害が残った)
●視力や聴力に障害が残った。
●頭部外傷による高次脳機能障害が残った。
●腹部・骨盤内損傷により人工肛門(ストーマ)を造設した。
●「仕事に復帰したから年金は無理」と諦めている。
●事故からまだ1年6か月経過していない。
●自賠責の後遺障害認定だけで手続きが終わっている。
|バイク事故によるけがも障害年金の対象です
障害年金は病気だけを対象とする制度ではありません。交通事故によるけがでも受給要件を満たし、一定の障害が残った場合は対象になります。
障害年金の対象になるかどうかは事故の大きさそのものではなく、「最終的にどのような障害が残ったのか」によって判断されます。
|人工関節・人工骨頭などは「障害厚生年金3級」になることがあります
障害年金の認定基準では、一定の人工骨頭または人工関節を挿入置換した場合、原則として障害厚生年金3級として取り扱われます。
● 人工股関節
●人工骨頭
●人工膝関節
●人工足関節
● 人工肩関節
●人工肘関節
●人工手関節
たとえばバイク事故で大腿骨頸部を骨折し、人工骨頭置換術や人工股関節全置換術を受けたケースでは、初診日に厚生年金に加入している等の要件を満たしていれば3級に該当する可能性があります。
|事故から1年6か月経っていなくても請求できる?
通常、障害年金は初診日から1年6か月を経過した日(障害認定日)を待って請求します。
しかし、初診日から1年6か月以内に人工骨頭・人工関節を挿入置換した場合は、例外として「挿入置換した日」が障害認定日となります。
バイク事故発生・救急搬送
病院受診(初診日)大腿骨頸部骨折などと診断
数日〜数週間後に人工股関節・人工骨頭等を挿入置換
★ 挿入置換日が「障害認定日」に!(1年6か月待たずに請求検討可能)
「まだ事故から時間が経っていないから無理」と思い込まず、早い段階で確認することが大切です。
|バイク事故の障害年金に関する「3つの誤解」
(1)休日のツーリング中の事故でも対象になります。
会社員の方が休日の趣味のツーリング中に遭った事故でも、そのけがの初診日に厚生年金の被保険者であり、納付要件等を満たしていれば障害厚生年金の対象になります。「仕事中の事故ではないから関係ない」ということはありません。
(2)仕事に復帰していても受給できることがあります。
「働いているから受給できない」とは限りません。人工関節など認定基準に具体的な数値や基準が定められている障害については、職場復帰していても障害厚生年金の対象となる可能性があります。
(3)自賠責保険の後遺障害等級とは別制度です。
自賠責保険や任意保険の後遺障害等級と、公的年金である障害年金の等級は別制度です。「自賠責の手続きが終わったからもう何もない」ではなく、別途障害年金の請求を検討できます。(※第三者行為事故の場合、賠償金との調整規定がありますので確認が必要です。

社労士 戸田
バイク事故では「初診日」の証明がカギとなります!
バイク事故では「救急搬送(A病院)→ 手術(B病院)→ リハビリ(C病院)」と転院を繰り返すケースが多々あります。障害年金では「最初に診療を受けた医療機関の受診日(初診日)」が基準となります。
事故日、救急搬送先、転院先、手術日・内容がわかる資料はしっかり保管しておきましょう。

社労士 戸田
バイクに乗る社会保険労務士として

私自身もバイクに乗ります。バイクは移動手段としてだけでなく、ツーリングそのものを楽しめる魅力的な乗り物です。
その一方で、万一大きな事故に遭った場合には、生活や仕事環境が大きく一変してしまうリスクも背負っています。
保険について詳しいライダーは多くても、「交通事故でも障害年金が受給できる場合がある」という公的社会保障の仕組みはまだまだ知られていません。
事故に遭わないことが一番ですが、万一のときに生活を守る権利・制度を知っておくことは非常に重要です。
|よくある質問と回答
戸田社会保険労務士事務所では、交通事故による障害年金のご相談を承っています。

事故日、初診日、加入していた年金制度、手術内容、残っている症状をお伺いし、受給可能性を丁寧に検討いたします。気になることがありましたら気軽にお電話またはお問い合わせページより、お気軽にお問い合わせください。
お見積もりの問い合わせだけの依頼(無料)でももちろんOKです。
取扱い業務
法人様向け
・障害年金(人工股関節専門)請求代行

