毎年恒例となっておりますが、協会けんぽ(全国健康保険協会)の健康保険料率および介護保険料率が、3月分(4月納付分)より見直されます。本記事では、改定後の各保険料率に加え、新たに4月分(5月納付分)から適用が開始される「子ども・子育て支援金」の概要について分かりやすく解説いたします。
健康保険料率・介護保険料率の改定状況
健康保険料率は都道府県ごとに設定されており、2026年3月分以降の料率は下表の通りです [cite: 6]。今年度はすべての都道府県において、前年度より「引き下げ」または「据え置き(変更なし)」という結果になりました 。
一方で、全国一律でご負担いただく介護保険料率については、単年度での収支均衡を図るため1年に1度の見直しが行われ、2026年3月分からは従来の1.59%から1.62%へと引き上げられます。
| 支部 | 保険料率 | 支部 | 保険料率 | 支部 | 保険料率 | 支部 | 保険料率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 10.28% | 東京都 | 9.85% | 滋賀県 | 9.88% | 香川県 | 10.02% |
| 青森県 | 9.85% | 神奈川県 | 9.92% | 京都府 | 9.89% | 愛媛県 | 9.98% |
| 岩手県 | 9.51% | 新潟県 | 9.21% | 大阪府 | 10.13% | 高知県 | 10.05% |
| 宮城県 | 10.10% | 富山県 | 9.59% | 兵庫県 | 10.12% | 福岡県 | 10.11% |
| 秋田県 | 10.01% | 石川県 | 9.70% | 奈良県 | 9.91% | 佐賀県 | 10.55% |
| 山形県 | 9.75% | 福井県 | 9.71% | 和歌山県 | 10.06% | 長崎県 | 10.06% |
| 福島県 | 9.50% | 山梨県 | 9.55% | 鳥取県 | 9.86% | 熊本県 | 10.08% |
| 茨城県 | 9.52% | 長野県 | 9.63% | 島根県 | 9.94% | 大分県 | 10.08% |
| 栃木県 | 9.82% | 岐阜県 | 9.80% | 岡山県 | 10.05% | 宮崎県 | 9.77% |
| 群馬県 | 9.68% | 静岡県 | 9.61% | 広島県 | 9.78% | 鹿児島県 | 10.13% |
| 埼玉県 | 9.67% | 愛知県 | 9.93% | 山口県 | 10.15% | 沖縄県 | 9.44% |
| 千葉県 | 9.73% | 三重県 | 9.77% | 徳島県 | 10.24% |
新設「子ども・子育て支援金率」について
2026年4月分(5月納付分)より、新制度である「子ども・子育て支援金」の給与天引きがスタートします。月々の支援金額は、健康保険の標準報酬月額に支援金率を掛けて計算され、2026年4月分からの協会けんぽの支援金率は「0.23%」となります。
また、この支援金は毎月の給与だけでなく、賞与からも同様に控除・納付の対象となります。賞与の場合は、健康保険の標準賞与額に支援金率を乗じて計算を行います。
【給与計算における実務上のご注意】
4月支給分の給与では「健康保険料率・介護保険料率の変更」、続く5月支給分の給与では「支援金の控除開始」と、実務上2ヶ月連続で社会保険料関連の変動が発生します。給与計算時の控除ミスや漏れが生じないよう、システムの設定変更等を慎重に行いましょう。

